アルファベットを入れ替えただけの2つの略語ですがそれぞれまとめました
TIVAとは
TIVA(ティバ)と呼びます。Total IntraVenous Anesthesiaのことで全静脈麻酔と訳します。吸入麻酔を使わず、麻酔の3要素の鎮静、鎮痛、筋弛緩を全て静脈麻酔で行います。
TAVI
ここの話は(2019/6/26)現在の話です。
TAVI(タビ)と呼びます。Transcatheter Aortic Valve Implantationのことで経カテーテル大動脈弁植え込み術と訳します。開胸せずに経皮的にカテーテル挿入し、狭窄した大動脈弁の内側に、バルーンに装着した生体弁を進め、バルーンを拡張することで生体弁を留置する技術です。
現在の適用は大動脈弁狭窄症のみです。
メリットとしては開胸せず人工心肺も使用しないので、従来の外科的治療に比べて低侵襲で行えることです。
現在使用可能なデバイスは
- 経カテーテルウシ心嚢膜弁「サピエンXT」(エドワーズライフサイエンス株式会社)
- 経カテーテルブタ心嚢膜弁「コアバルブ」(日本メドトロニック株式会社)
です。
適応は
- 高齢(80歳以上が目安)で開胸、人工心肺使用による大動脈弁置換術(AVR)に耐えられる可能性が低い症例
- 冠動脈バイパス術や他の開胸手術の既往があり、再開胸が望ましくない症例
- COPD、その他基礎疾患、体格、栄養状態を考慮し、なるべく侵襲を少なくしたい症例
などが挙げられます。
大動脈弁へのアプローチ法は
- 大腿動脈から挿入するTFA: transfemoral approach
- 心尖部から挿入するTAA: transapical approach
などがあります。通常TFAが行われますが、下肢のASOや大動脈の屈曲、壁在石灰化の程度が強い時はTAAを行います。
参考
イヤーノート
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