抗菌薬を勉強していてあまり理解していなかった単語をまとめてみました。
CNSは何の略か
CNSとは、『Coagulate Negative Staphylococci』の略です。
Coagulateはコアグラーゼ、Staphylococciはブドウ球菌を表します。
研修医レベルの知識として、黄色ブドウ球菌(S.aureus)はコアグラーぜを持っていますが、S.aureus以外のブドウ球菌はコアグラーゼを持っておらず”CNS”と総称されます。
コアグラーゼとは何か
コアグラーゼとは、酵素の一種で血漿を固める働きがあります。
コアグラーゼの作用でフィブリン塊を隠れ蓑にしてS.aureusは好中球などの貪食作用を回避しています。S.aureusはこの特徴のために病原性が強いそうです。
CNSの特徴
ヒトの皮膚の常在菌で数種類存在します。
基本的には無害ですが、カテーテル感染を起こすとがあります。しかしS.lugdunensisは例外的に強い病原性があります。
まとめ
CNSはS.aureus以外のブドウ球菌属と判断できる!
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