研修医になってから読んだ本のレビューです。研修医になって最初にまわったのが麻酔科で、この参考書を購入しました。
オススメポイント
この本は麻酔科ローテートした研修医なら誰でも知っているくらい有名な本です。ポリクリで麻酔科を回っている時も当時の研修医が持っていました。麻酔科の参考書を聞かれると真っ先にオススメされます。基本的な項目はまとまっているので、私の病院では研修医は買ったり借りたりして一人一冊持ってました。麻酔科では、内科や外科で全く使わない知識が必要となるので、ローテートしている時は持っていると安心です。
個人的に役立った項目(写真で付箋貼ってあってよく読んでいたところ)は、
- METs
- NYHA心機能分類
- Hugh-Jones分類
- Mallampati分類
- Upper lip biteテスト
- ASAクラス分類
- 手術時の中止薬と継続薬
- BIS値と鎮静状態
- 輸液(術前の欠乏量と術中維持量)
- 麻酔中に使用する輸液剤
- 術後鎮痛に使用する薬剤
- 気管チューブサイズの選択
- 抹消ルートの確保
- 揮発性吸入麻酔薬消費量の計算式
- ガンマ計算
- 全身麻酔に使用する薬剤
- 緊急時に使用する薬剤
こんなところですね笑
研修医は朝のカンファで発表するので、前日までに術前診察と、術前指示をオーベンと相談しながら行うのですが、上で挙げたMETs(結構大事!)やNYHA分類などで手術に耐えられるかを評価し、現在飲んでいる薬を聴取し手術前に止めるのか継続するのかなどを判断します。この本では、その基準が書いてあるので、自分である程度判断して考えた後にオーベンに相談できるようになります!
BIS値、輸液量、輸液の種類、薬剤などは具体的な値や量が書いてあるので、麻酔中に困った時に参考にすればある程度は麻酔科医自分一人でも対応できます。
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