今回はこの本を紹介します。
全部で3部構成になっています。
スッキリわかる感染症のアプローチ
この章では
- 感染症診療の基本事項
- 抗菌薬の基本事項
についてです。感染症診療の基本事項では、
- 抗菌薬を使用する際の思考プロセス
- 感染症診療の際の4つのfactor
- 原因微生物の想定
- 培養検体の種類
- 抗菌薬投与時の確認事項
- 抗菌薬処方時の確認事項
などが参考になりました。
抗菌薬の基本事項では、
- 抗菌薬の作用メカニズム
- 抗菌薬の薬物動態(PK-PD)
- 静脈投与の抗菌薬
- 抗菌薬選択のポイントになる菌
が参考になりました。
各抗菌薬の特徴と使い方
この章では、
- ペニシリン系
- セフェム系とモノバクタム系
- カルバペネム系
- グラム陽性菌カバー薬
- アミノグリコシド系
- ニューキノロン系
- マクロライド系
- クリンダマイシン
- テトラサイクリン系
- メトロニダゾール
- ST合剤
に分けてまとめてあります。抗菌薬名ごとに対象になる微生物が掲載してあります。
抗菌薬の耐性の歴史も軽く触れているので覚える際の手助けになります。各章に練習問題がついているのも良かったです。
いざ実践!Case Study
この章は練習問題です。
まとめ
個人的感想です。
抗菌薬を初めて勉強する人向けでわかりやすかったです。上級医の使ったものをこれを使って確認しているとどの抗菌薬をどのタイミングで使えばいいのかわかってきます。しかしこの一冊で完璧になるわけではないと思います。
抗菌薬を勉強したことない人にはおすすめです!
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