今回はふと疑問に思ったこの話題について調べてみました。記事の結論だけだと、アメリカの調査だけで解決するのですが、おまけで日本で行われた調査も載せました。
アメリカの調査
米テキサス大学オースティン校とボストン大学は55歳から65歳までの1884人を対象としたアルコール消費と飲酒問題を扱った別調査のデータを分析しました。2014年に発表された研究結果によると、
1度に適量を飲みきってしまう人は、毎日少しづつ適量飲む人より20年以内に死亡するリスクが高くなるそうです。適量を毎日少量づつ飲んでいた人の20年後の死亡率は37%で適量を一気に飲む傾向のある人の死亡率は61%と大きく上回っていました。
日本の調査
調査方法
日本の研究では、研究開始時と5年後調査時、10年後調査時の累積平均飲酒量を計算して、週当たりエタノール換算飲酒量を算出した。
男性は、お酒を飲まない、時々飲む(月1~3日)、週1~149g、週150~299g、週300~449g、週450~599g、週600g以上というグループに分類し、女性は、お酒を飲まない、時々飲む(月1~3日)、週1~149g、週150~299g、週300~449g、週450g以上というグループに分類しまし、休肝日は、休肝日なし、週1~2日あり、週3~4日あり、週5~6日あり、というグループに分類した。全死亡及び癌、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、外因による死亡との関連を分析した。本研究の追跡調査中には、15,203人の死亡した。
ちなみにこの研究はベースライン開始時での飲酒習慣及び5年後調査、10年後調査での飲酒習慣に基づき解析を行っており、飲酒開始年齢からベースライン時までの飲酒量情報はなく、生涯飲酒量に基づく研究ではないとのことです。
飲酒量と死亡リスク
男性は、お酒を全く飲まないグループに比べ、月1日~週449g飲むグループで全死亡リスク低下が見られた一方、週600g以上飲むグループでは有意なリスク上昇が見られた。女性は、全く飲まないグループに比べ、月1日~週149g飲むグループで全死亡リスク低下が見られた一方、週450g以上飲むグループで有意なリスク上昇が見られた。
死因別にみると男女ともに少~中程度量飲むグループで癌、脳血管疾患、心疾患での死亡リスクが低下しました。さらに男性の呼吸器疾患でも同様の死亡リスク低下した。
現在飲酒している人のみを対象として解析すると、男女ともにアルコール量が増えるほど全死亡リスクや癌、脳血管疾患による死亡リスクが上昇した。
休肝日と死亡リスク
毎日飲酒するグループに比べ休肝日のあるグループの死亡リスクを解析すると、休肝日のないグループに比べ、男性で週1~2日休肝日を取り、かつ飲酒量が週150g未満のグループでは、全死亡リスクが低下した。また、男性で週1~2日休肝日を取るグループでは、飲酒量に関わらず癌や脳血管疾患での死亡リスクが低下した。
↑書いてて思ったけど、本当かこれ??笑 もっと休肝日をとった方がリスク減るような気がするけど…
まとめ
記事のタイトルの結論としては、アルコール量が適量で同じ量なら一度にまとめて飲むよりは、毎日に分けて飲む方が体への負担は少ないようです。
参考
Impact of Alcohol Intake and Drinking Patterns on Mortality From All Causes and Major Causes of Death in a Japanese Population.

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